モバイルアプリのデータを収集・分析・提供するSensor Towerは、miHoYoのオープンワールドRPG『原神(Genshin)』は2020年9月28日開始以来、App StoreとGoogle Playのモバイルでの全世界売上額の累計が30億ドル(約3,900億円)を突破したと発表した。そして『原神』は、2022年1月~3月の中で全世界で最も高い売上を記録したガチャベースのモバイルタイトルでもあると述べている。
グローバルリリース後、『原神』の全世界ユーザー支出額が10億ドルに達成するまでに171日かかり、それから20億ドルまでに195日、つまり初年度だけで20億ドルを突破したことになる。その後、185日で30億ドルの節目を迎え、6か月ごとに平均10億ドルの売上を記録し、史上最も成功したモバイルゲームの1つとなっている。
『原神』は、2022年1月~3月にはNCSOFTの「リネージュW」やCygamesの「ウマ娘」などのタイトルを上回り、ガチャベースのモバイルで世界1位の売上を記録している。定期的な大型アップデートの実施、新たなゲームプレイや探索エリア、入手可能なキャラクターの実装などにより、平均して3週ごとに収益が大幅に上昇している。また、リリース以降、世界の売上ランキングで1位のTencentの「Honor of Kings」、2位の同じくTencentの「PUBG MOBILE」に次ぐ、世界第3位の売上を記録するモバイルタイトルでもある。

『原神』の主な売上を上げている地域は、1位が中国で30.7%、2位が日本で23.7%、3位が米国で19.7%となっている。本タイトルは世界的な成功を収めていると言えるが、『原神』の主な売上の大半はアジアで発生しており、現在までに70%近くを占めている。
『原神』は、世界で最も収益性の高いモバイルタイトルの1つであり、6か月ごとに平均10億ドルの売上を常に生み出している。プレイヤーの関心は依然として高く、2022年1月~3月の全世界月間アクティブユーザー数は前年同期比で約44%増加した。miHoYoの素晴らしいライブオペレーション戦略によってもたらされたもので、2022年下半期には40億ドルの大台を超える勢いだ。
『原神』に続き、探索要素の強いアニメ調オープンワールドRPGは日本でも関心が集まっている。4月19日には「Tower of Fantasy(幻塔)」がCBTを開始し、5月18日からは「ノアズハート」がCBTを予定している。今後もオープンワールドの人気は衰えずに伸び続けると予想できる。また、『原神』が人気を博した理由として、モバイルだけではないクロスプラットフォームを採用した点も大きいだろう。今後のタイトルはより、多くのユーザーを取り込むための活動は必至と言える。